ひさしぶりにアートですよ。そしてエロスですよ。
今回はエロ絵師はミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ(1571-1610)、通称カラヴァッジオ。ミラノ出身のバロックを代表する画家です。
近年のカラヴァッジオの人気はすごいですね。生涯が小説や映画になったりして、一般の人にも知名度が上がっているようです。
カラヴァッジオと言えば、光と影のコントラストが強い「キアラスクロ」という作風で知らせています。この手法を多用したドラマティックな宗教画で16世紀イタリアを風靡し、公に弟子は取らなかったものの、カラヴァジェスティと呼ばれる信奉者たちがこの作風を真似た絵をこの頃沢山制作しました。
「聖マタイの召喚」(1599-1600)一度は教科書などで見た事あるのでは?
まあ今回は宗教画は置いておきましょう。また機会があるだろうし。
行きますぜ、今回もエロしか置かない空想美術館!
はい、男の子です。
意外と知られていないことなのですが、カラヴァッジオはバイセクシュアルだったと言われています。両刀使いだったってことですね。
これは愛(キューピッドは性愛の神とされる)は楽器やらペンやら人間の文化と呼べるものすべてを上回っているという寓話的な絵、ということになっていますが、コレ、それだけであるわけがない。
この表情、明らかに誘ってる、大きいお友達を。
カラヴァッジオは人物を描く時に必ずモデルを使用しました。彼の絵には同じ人物が何度も登場するので、モデル達のことも大分分かっています。
この絵の中で、愛ことキューピッドに扮しているのはチェコと呼ばれた少年。カラヴァッジオのモデル、兼弟子、兼愛人ですな。
(あ、上の聖マタイの中にもいますよ、チェコ。 探してみてね)
こんなどう見ても12、3歳の少年を囲ってたっていうのは信じがたい。
しかしこのチェコ、とにかくエロい。
「おいでよ、僕と一緒にあそぼう?」っていう感じだけど、この場合の遊びは絶対イケナイ事。
なくそう子どもポルノ!のキャンペーンに真っ向から向かっていく作品です。
この作品を実際にベルリンで見たんですけど、本物もすごいインパクト。
みんなこの絵の前で一瞬びくっと足を止めていました。
次回はもう少し成長したチェコを見てみましょう。(いずれ書くという前提)
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