2010年10月2日

しなやかな肢体:ピエタのバリエーション2

すいません、まだ映画見てません!クーロス像についても書き終わってません!

実はちょっと先に書きたいものができちまいまして、と言うのも、

アメリカはニューヨーク発の超前衛的ファッション・アート雑誌である
「Vマガジン」の最新号の表紙が見逃せなかったのですよ!!



どうですか! 


ヴォーグやコスモポリタンなんかと違って、Vマガジンは知る人ぞ知るというタイプの雑誌だと思うんですが、

この表紙はすごいっすね!思わず 「おおー!」と声を上げてしまいました。

まずモデルの説明からですが、黒髪の女性はセルビア出身のパフォーマンス・アーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチで、ふんどし姿で彼女に担がれているのはスーパーモデルのタイソン・バルーです。

いやー、アブラモヴィッチは結構な年齢のはずなのに、独特の貫禄を漂わせていて美しい。

剃刀で身体を傷つけたり、火の中に横たわったりと過激なパフォーマンスで知られる彼女
ですが、スタイルも良くて、モデルとしても全然いける。

そして、注目すべきはやはりタイソン・バルー。

だって、このポーズはかの腕だらんでしょう! 

ピエタ、すなわち聖母マリアの腕に抱かれた死せるキリストのポーズとして紹介したアレです。

裸にちっさいふんどし一丁という出で立ちも、間違いなくキリストをイメージしたものでしょうな。

前にミケランジェロのダビデ像みたいな人間はいないと断言しちまいましたが、

あれ撤回します。

だって、この人のカラダすごいっすよ! 何なんですかこの肉体!
さすがは、世界で一番売れっ子の男性モデル。本当に彫刻のような身体です。

見ておいて損はない肉体↓




さて、以前紹介したとおり、あのピエタのポーズというのは、聖母マリアに横向きに抱えられ、右腕がだらーんと垂れ下がり、頭も後ろにがくっと垂れ、無防備でそこはかとなく扇情的なんですが、この写真では、このポーズの持つ官能性が本当に強調されております。

キリストっぽくポーズを取っている写真の中のバルーは、死体っぽいどころか、色気ムンムン超生身。

白くてしなやかな筋肉に覆われた肢体は、何と言うか、エロい。

まあ、バルーのように、彫刻のような肉体を持つモデルがやって初めて、かもし出される
エロチシズムかもしれませんが。

これでアブラモヴィッチがバルーを膝に抱きかかえていたら、相当に宗教画っぽい写真に
なっていたと思うんですが、黒のスーツ姿の彼女が肩にバルーを担いでいるという画は
中々斬新でいいですね! 力強くてセクシー!みたいな。

ちなみに、この表紙のスタイリングをしたのは今をときめくレディ・ガガのスタイリストであるニコラ・フォルミケッティです。

生肉ドレスだ人毛ビキニだと、ガガ様のファッションは何かと物議をかもしておりますが
やっぱりこのスタイリスト、ただ者じゃない・・・! 

「腕だらん」のエロさにナイス着目。


買っちゃおうかな、Vマガジン・・・。
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2010年9月17日

次回は

気がついたらもう9月も半ばです! 時間の経つのってあっという間ですねえ。

夕べ、突然炭酸飲料が飲みたくなりまして、それはもう切羽詰まる感じで
財布を引っつかみ、近所のコンビ二へダッシュをかましたのですが、
お目当てのサイダーを買って店を出た瞬間、ふと風が涼しくなっている
ことに気がつきました。

炭酸飲料より、あったかいスープがいいような感じ。
おしるこ売ってたら買ってた。


さて、常に更新停滞状態なのは変わりないのですが、そろそろ次のネタを
頑張って書きますよ!
(常に周りに宣言してないと出来ないタイプ。)

実はずっと見ようと思っていた映画をゲットしたので、そのレビューかなと
思っているのですが、前にちょこっと書き散らしたものも取ってあるので、
そっちも書き上げようかなと思ったり。

要は優柔不断なわけです。

こんな下らないことを切々と書き連ねるブログですが、美術に関しては
いい加減なことは書けないので、結構時間もかかっているのです、

という事で、先に書きあがったものから公開することにします。(超適当!)

では、次回は映画「レンブラントの夜警」レビュー、もしくは美術館の悪夢
として名高いゲティ美術館所蔵の「クーロス像」の贋作疑惑の記事で
お目に掛かります。 


ごきげんよう!(半年くらい更新されなかったりして!)

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2010年8月30日

残暑お見舞い申し上げます

いまさら? って感じですが。

毎日暑いですね!

ということで、残暑見舞いとして(?)トップ絵更新です。

ロイ・リキテンスタインの Seductive Girl(1996)





人前で見るには、ちょっと恥ずかしいブログになっちゃった?
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愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像

前にフランシス・ベーコンの記事を書いたのですが、なんとベーコンはちゃんと映画になっているそうで!

しかも、彼の恋人役にはジェームズ・ボンド役が記憶に新しいダニエル・クレイグがやったそうで!

と、なったら見るしかないでしょう!という事で、見てしまいましたよ

愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像


レビューに時間がかかって申し訳ない。 ようやく書けました!


しかし、なんともはや不可思議な映画でした。 

芸術的とでも言えばいいのか、カメラのアングルやシーンの構成が独特で、

一般受けするエンターテイメントではないものの、ベーコンの絵を知っている人なら

かなり楽しめる画になっています。

「あ、このシーンはあの絵!」っていう感じ。

かなり分かりやすく出てきますので、

なんだろうこの画面は?って思ったら、それは多分ベーコンの絵にちなんだシーンですよ。

ちなみに、みらんはざっと5つほど発見しました。。 

気になった方はぜひぜひ、ゲーム感覚で映画を見てみてくださいな。


屈むジョージ・ダイアーの肖像 (1966)



2人の人物(1953)


トリプティク、1973 年 5–6 月(1973)



役者の方々が上手で、ストーリー自体は地味なのですが、迫力ある演技は見物です。



あ、あとダニエル・クレイグの全裸入浴シーンが出てきますよ! 必見?
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2010年7月20日

村上 隆 「マイ・ロンサム・カウボーイ」 

さて、予告したからには頑張って書きますよ。

大分遅くなったけど!(言わない約束!)


今回は、おなじみニッポンの現代美術家、村上 隆の

「マイ・ロンサム・カウボーイ」(1998)です。



わわわ、なんだいきなり!

とお思いの方も多いでしょうなあ。

これは見たまんま、ナニから大量の精液を噴射している少年です。

勢いもすごいらしく、精液が宙に浮いて、頭上で輪を描いていますな。 

このザーメンがラッソー(投げ縄)になっているのでカウボーイ、というわけです。


この時代の村上作品には、こういうアニメキャラっぽいものが多いのですが、

これも、明らかにフィギュアをモチーフにしていますね。


ただ、卓上サイズのフィギュアと大きく違うのは、

このカウボーイ少年、等身大なんです。


写真で見ていた彫刻や絵画を美術館で実際に見て、

その思いがけない大きさに圧倒された経験を持つ方は多いかと思いますが、

「大きい」というのは、それだけでインパクトがあるものです。


普通の人間と同じ大きさのある彫刻が、

素っ裸で勃起したナニを握り締めていて、更にすごいもんを空中に噴出していたら

これやり過ぎ!と大抵の方はギョッとするを通り越してウエッと感じるかと。

しかも、このデフォルメされたアニメ系の外見は、いかにも「俗」というオーラを発しております。 

美術館で見る、あるいは美術の教科書にある作品たちとはあまりにかけ離れていて、アートとはどうも言いがたい。
 


しかし! 


この彫刻の禍々しさに気を取られて、皆さんお忘れかと思いますが、

裸の若い男というのは、西洋美術史の伝統でありますよ!


その証拠に

古代ギリシャから


ミケランジェロから


ロダンまで、みんな裸の男の彫刻です。



美術館に一歩足を踏み入れてみれば、そこら中ハダカだらけです。

彫刻も絵の中にも、ハダカのオトコ(とオンナ)がそこかしこに溢れています。 でしょ?


村上のカウボーイ少年も、西洋美術史にのっとった、れっきとした男性ヌードだと言えますね。

「ええー、言えない! こんなのちゃんとしたヌードじゃない!美術じゃない!」

って思った方は、もうこの作品の術にはまってしまっています。


西洋美術史のミケランジェロやロダンの男性ヌードは、アニメのフィギュアみたいな体つきじゃないし、

ナニを手でしごいて体液を放出したりしてはいないけど、でも、

・・・あんな人間もいないですよね。 

筋肉隆々で、バランスが取れた理想的な人体、でも見る人がドキッとするような部分、

具体的に言うと男性器はかなりひっそりとしてます。

「生」は描かれてるけど、「性」は主張しない。 


その辺、村上カウボーイは誇張された「性」のカタマリで、限りなく「生」ではない人間のカタチ。

生身の人間からはかけ離れた、アニメキャラの細い手足、でっかい目、ツンツンの髪。

勃起した男性器に超人的な勢いの精液。

いびつに歪んだ、人間というもののデフォルメだと思います。


みらんは女性で、あんまりエロ本とかエロゲームとは縁の無い生活をしておりますが、

・・・たまに見かけると、すごいじゃないですか。

ちょwwこんなのwww無いwwww っていう、それこそ、このカウボーイ君みたいな絶倫キャラ出てきますよね。

日本の(アニメのものを含む)ポルノってのは海外では有名らしいし、

現実にはいないけれど、ポップカルチャーを一枚めくれば、そこらに溢れ返っているようなオトコのプロトタイプ

ってことじゃないでしょうかね。


いわゆる正統派の「美術館系」男性ヌードは、確かに実際の人体により近く形どられているかもしれないけど、

人間が本来持っている性的な要素がほとんど排除されているのは事実。

現在私たちの住んでいる性が氾濫した世界というのは、意外とあのザーメンブシュー!っていう彫刻のほうが

より良く表現しているんではないかい?


って問いかけられているように思うのです。 してないよ!とは言い切れないなと。



ちょっと力が入りすぎちゃったので、今回はこの辺で!



しかし大量に放出しておりますな!
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2010年6月16日

トピック探し

最近ようやくパスワードを思い出して、またこのブログが書けるようになったので、

アタイ、エロが書きたい!書きたいんだよ! 

と意気込んだのはいいのですが、

時間がねえー! 


実は仕事の担当が変わりまして、

新しい上司がもう、アンビリーバボーなルーザーでして。

最近は彼のケツぬぐいに休日出勤をしている有様です。 


頑張って更新します!と宣言はしたものの、

こんな瀕死ブログ、更新したところで誰も気づかねえし、と

前言撤回する気満々になっていたのですが、

結構見に来て下さっている方がいらっしゃる。


これはもう、自分の中のエロというエロを掘り起こして書くしかないですな。

と、いうことで、次回のテーマを今決めます。

村上隆 「マイ・ロンサム・カウボーイ」でいかがでしょうか。

公開がいつになるかはわかりませんが、少しずつ書き進めますよ。


景気良くいきましょう
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2010年6月14日

ご無沙汰

いやはや、すっかり更新を忘れていました。

っていうか、ブログの存在すらを忘れてた。

アッ、ブログ持ってたんだった!って先月くらいに思い出したんですが、

今度はパスワードが思い出せませんで。


ブロガー失格です。 いやぁ、失敬失敬。


最近は全くエロい絵を見る機会がないし、

セカンドバージンを名乗れそうなくらいセックスもしてないので、

芸術的な煩悩が沸いてこなくて困ります。


こんなエロ無しの人生なんて寂し過ぎるので、

頑張って日常の生活にエロスを取り入れたいと思います。


エロ化宣言!

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