2009年1月2日

明けまして

おめでとうございます。

まもなく学校も始まることだし、なんだかイマイチおめでたい気がしないのだけど、まあ良しとしよう。

大晦日は友達のうちに招待されたので、彼女とお兄さんと彼女の彼氏と4人でDVDなどを見て過ごした。アイス・エイジ2、悪くはないんだけど、あまり良くもない映画であった。

最近どの映画もシリーズ化させる傾向があるけど、あれってどうなんだろうか。ジェームス・ボンドの新作も前回の続きらしいし(まだ見てない)、映画業界はよっぽどネタ切れなのかもしれない、などと考えていたら、「もう寝るよ」と立ち上がりかけたお兄さんがすごい爆音で放屁した。

部屋中に染み渡る沈黙。

テレビではクリスティーナ・アギレラのライブをやっていたので、軽いプッであればみんな聞こえないふりをして平和に事が運べたのだろうけど、ちょっと気づかないふりが出来ないくらいの大音量、しかも長いという、屁の中の屁、とでも言うべき屁の音であった。

本人も予想外の事態に戸惑ったのか、ソファから立ち上がりかけたまま、中腰の姿勢で固まってしまった。いくら屁をこいたからって、そんな律儀に屁っぴり腰でいなくてもいいのに、と思ったけど、本当にしばらくフリーズしていた。確かにちょっとしたパーソナル・クライシスではある。

こういうときのリアクションというのは、家族や個人によって非常に異なる。

屁を放った本人がすぐに「いやあ悪い悪い、出ちゃったよ!!」と明るく言い放てば、まわりも「もう、しょうがないんだから!ウフフアハハ」で済むのだが、これはかなり高度なテクニックである。
周りが「ウフフアハハ」と笑ってくれず、シーンとしてしまった場合は自爆するので、周りの人間との信頼関係がないとオススメできない。

わたくし個人に関して言えば、お兄さんが放屁した0コンマ7秒くらいあとには、いつでもウフフが出来る準備をしていた。しかし、彼に最も近い存在であるはずの妹が沈黙を貫き通す姿勢を見せたので、郷に入れば郷に従えということで、画面の中のクリスティーナを凝視し、彼が精神的に回復するのを静かに待った。

お兄さんはようやく動き出すと、おもむろにテーブルの上の食器をいくつか集め、無言でキッチンへ向かい、必要以上にガチャガチャ音をさせながら片づけをしていた。まるで彼の心の悲鳴のような音であった。
気が済むまでガチャガチャやったらいいよ、涙の数だけ強くなれるから、と静かに思った、そんな新年。



今年はどんな年になるのだろうかと思ったけど、どんなに頑張っても想像できる気がしないので止めた。とりあえずアレだ、プライオリティは健康と精神衛生だ。

新年早々、あからさまに無気力なみらんですが、このブログともどもよろしくお願いいたします。

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